基本的に荷物は極力減らしたい性質なので、いつも財布と定期入れと煙草とライターと文庫本だけ持って外出する。
なので、よくクラッチバッグを多用している。
バックパックも併用しているが、使用頻度でいったらクラッチの方が多いと思う。
特に冬とかはヘビーアウターを着こむのでバックパックを背負うと肩が凝ってしまう。何かと重宝しているのがBRIEFINGのドキュメントケースだ。
BRIEFING×BEAMSのドキュメントケース
BEAMSの別注品で通常の仕様と少し異なっているが、堅牢なバリスティックナイロンは健在だ。
BRIEFINGは日本のメーカーだがアメリカ製という逆輸入の形をとっている。
わざわざアメリカで作る理由は、やはりミリタリズムだろう。
Luminox(ルミノックス)のレッドハンドでも紹介したミルスペック。
このBRIEFINGもそのMIL規格に準じて作られている。
無駄なものは一切ないミニマルなデザインに、アメリカが作り出した最高のマテリアルを使った機能美の結集といってもいいかもしれない。
それを日本企画で作ることによってミルスペックだけどスタイリッシュという新しい形が生まれた。
まず破れることのない「バリスティックナイロン」
使われている「バリスティックナイロン」とはアメリカのデュポン社が開発した新素材で、通常のナイロンの5倍の耐久性を持っている。
防弾チョッキにも使われていることからも強度の信頼が伺える。
ただ、バリスティックナイロン自体が弾丸を防ぐわけではないのであしからず。
普段、かなり乱雑に扱っているが、傷一つ付かないので最初は驚いた。
本当に新品の時から全く変わっていないのだ。
雨でびしょ濡れにしたこともあるが、中には一切浸水しなかった。
アメリカはとんでもないものを開発したと思った。
軍用に開発された素材だけあって、日常生活では完全なオーバースペックだ。
最初はフライトジャケットに使われたらしい。
裏側は「コーデュラナイロン」
そして、これはリバーシブルとして使うことができる。
別注だと、たまにこんな変わり種があるから面白い。
リバーシブル側はバリスティックナイロンではなく、コーデュラナイロンを使っている。
コーデュラナイロンも軍用マテリアルで、元々デュポン社の子会社だったインビスタ社によって作られている。
もう、デュポン社に作れないものはないのではないだろうか?
堅牢さでは右に出るものはいない
コーデュラはさすがにバリスティックほど摩擦に強くないみたいで、少し傷が付いていた。
それでもほとんど目立たないくらいでとても頑丈な素材である。
おそらく鍵が擦れて付いた傷だと思われる。
カラーはブラックなのでフォーマルにも使えそうだ。
ただ、残念ながら僕はフォーマルな服装をすることはほとんどない。
個人的にバリスティックナイロンの艶がとても好きで、つい眺めてしまう。
堅牢かつ、華やか。まるで、ハリウッド俳優のようだ。ハリウッドもデュポンもそのスケールの大きさという意味では同じなのかもしれない。
僕はとことん、アメリカに魅了される体質なようだ。
BEEMS別注はもう販売していないが、通常ラインのドキュメントケースはまだ手に入る。もちろん、こちらもバリスティックナイロンなので最強だ。