日常生活において靴の重要性は言うまでもない。歩きづらい靴を履き続けていると足はもちろん、体全体に支障をきたしてしまう。
歩くという行為に対して僕達はもっと深く考えなければならない。
そんな時ふと思った。靴が大事なのはわかるが靴下はどうだろうか?
靴下の履きやすさなどあまり考えたことはない。
いつも3パックの少し厚手の靴下を買ってくるだけだ。
そんなことを考えながらもやはり靴下は後回しにならざる負えなかった。
コットンの限界を実感
ある冬の季節、台風のような風と大雨の日に僕の履いていたスニーカーはびしょびしょに濡れ、足は冷え、地面の冷気が歩くたびに伝わってきた。
靴が濡れるということはもちろん靴下も濡れているわけでその日1日、とても不快な思いをした。
綿の靴下は渇きにくく、いくら厚手でも保温性は弱いのだなと実感した。
そんな出来事をきっかけに僕の靴下探しは始まり、最終的にモンベルのメリノウールソックスに行き着いた。
メリノウールとは羊毛の中でも最高級のメリノ種からとれるウールで繊維が非常に細かい為、滑らかな肌触りが特徴だ。
モンベルのメリノウールソックス
ウールなので保温性も抜群で暖かい。
しかし、暑い時にもメリノウールは高い速乾性から足を常に快適な状態にキープしてくれる。
なので真夏以外の様々な季節で使うことができる。ウールだから冬限定ということではないのだ。
足を常にドライな状態に保つ。
たとえ前回みたいな靴の中の浸水があってもメリノウールは冷たさを感じず、除湿性の高さから気づいたら乾いているというくらい水に対して強いのである。
それに加え、脱臭性にも優れているのが特徴で2、3日洗濯ができないという状況でも履き続けることができる。
なので登山家の間では、メリノウールのアンダーウエアは標準装備に近い。もちろん靴下もだ。
モンベルのソックスも本来トレッキング用の為、耐久性も他のソックスの比ではない。
かかとや側面などの、靴との摩擦を起こしやすい箇所には生地を丈夫なものに切り替えている。
更に足のアーチ部分を支える構造になっており、少し土踏まずを持ち上げられるような感覚がある。
これによって歩行時の足の負担を和らげ、長時間歩いても疲れないのだ。
ちなみにウールだが簡単に洗濯することができる。
僕も裏返しにしてそのまま洗濯機に放り込むだけだ。
ウールの特性上、そして靴との摩擦により毛玉ができやすいのが唯一の欠点だ。
しかし、毛玉カッターなどでケアしてあげれば簡単に綺麗な状態は保てるし、綿と違い穴は開きづらい。
伸びてしまうこともないので1足の寿命は長いのではないかと思う。僕のも冬に酷使したが全くへたらない。
今一度、足の健康を考えてみるべき
なかなか関心が向きづらい靴下だが、機能の差は服よりも大きいのではと思う。
足をサポートするということは僕達の健康へと直結する大切なことだ。
歩くというのは生活の中で当たり前にすることだが、世の中にはその当たり前も事故や病気によってできない人達がいる。
なのに歩いたり、走ったりできる立派な体を持っていながら高すぎるヒールや適当に選んだサイズの合っていない靴を履き続け、わざわざ足を痛めつける行為は愚かとしか言いようがない。
歩ける喜びを理解していないのだ。
僕はお気に入りの靴、そしてこの靴下を履いて色々な場所を歩いてきた。
元々歩くのが好きというのもあるがこの靴下を履くとどこまでも歩ける気がするのだ。知らない街を歩くだけで小さな発見がたくさんある。
たかが靴下されど靴下。いつまでも健康的な生活を願って、これからもこの靴下を履いていこうと思う。
では!