初の投稿は前からこれにしようと決めていたA.P.Cのジーンズ。かれこれ2年半くらい穿いているがヒゲ、ハチの巣共にとてもいい雰囲気になってきた。
やはり、APCは育てるには最適なデニムのようだ。
2年半履いたA.P.Cのニュースタンダードジーンズ
今でこそやわらかくなり、僕の脚になじんできたが最初はとても履き心地が良いとは言えなかった。
リジッドの宿命ともいうべきか、生地の硬さゆえの不快感は誰もが通る道だと思う。
しかし、いつしか自分の脚になじみ、体の一部になったかのような感覚は1から育てた人でないと味わえない。
巷では最初からダメージが入ったデニムが主流になっているが、僕は数年前からヴィンテージ以外はリジッドから穿きこんだものしか着用しなくなった。
どんなに優れた加工技術も穿きこんだ「時間」には勝てないからだ。
そして何より長年愛用してきたデニムは世界に一つとして同じものはない自分だけのデニムになる。
デニムを見るだけでその人の生活がわかるくらい「自分」が反映されるのだ。
自分のライフスタイルが反映される
僕の場合、しゃがむ時に右足からしゃがむので右側のアタリが強くでている。
バックを見るとおしりの中心あたりの色落ちが強い。
これは僕が自転車通勤なのでサドルでよく摩擦されるためだ。
リジッドの頃からロールアップしていたので折り目が跡になってしまった。
最初はちょっとへこんだが今では気にしていない。こういうのも含めて僕というものが表現されているのだ。
最後にハチの巣。
A.P.CのNew Standardは定番の少しゆとりのあるシルエットなのだが、僕はウエストをジャストサイズで選んだ為、膝あたりは結構細い。なのでハチノスもはっきりと刻まれている。
こうみるとやはりA.P.Cの色落ちは素晴らしい。
今でこそ縫製は中国になってしまったが、生地は日本製ということでしっかりとエイジングが楽しめる。
A.P.Cのデニムを半額で買うことができる「バトラープログラム」
A.P.Cでは「バトラープログラム」という、穿きこんだA.P.Cのデニムを店舗に持ち込めば新しいデニムを半額で購入できるというシステムがある。
僕は利用する気はないがこういう、モノを大切にする姿勢が企業から感じられるのは非常に嬉しいことだ。
もし今のデニムが穿けなくなっても僕はまたA.P.Cで同じものを買おうと思う。
愛情をもって接すればそれに応えてくれる。それが一生モノの定義なのかもしれない。
ちなみに現在、同時にDior Hommeのデニムも育てている途中だ。
こちらはまだA.P.Cと比べると色落ちもまだまだで発展途上といった感じだが、ヒゲやハチノスができかけている。A.P.Cとはまた違った経年変化をしているのでこちらも楽しみだ。
デニムは着用者の生活の軌跡を表している。デニムを穿きこんだことがない人はこれを機に一度、リジッドから穿きこんでみて欲しい。きっと、その素晴らしさに気づくはずだ。
では!