ALPHAのMA-1ジャケットはなぜ老若男女問わず定番アイテムになったのか?


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こんにちは、イティーです。

僕は、冬服のアウターは3つしか持っていないのですが、そのうちの一つがALPHA INDUSTRIES(アルファ・インダストリーズ)のMA-1フライトジャケットです。

今や街中でも定番アイテムとなったMA-1ですが、10年前はどちらかというと”おじさんが着るもの”という位置付けでした。

それが今は10〜20代の女の子にも人気です。

そこまで、老若男女に愛されるMA-1の魅力は何なのか?

僕も実際に愛用しているアルファのMA-1と共にご紹介します。

ALPHAのMA-1ジャケットの歴史

これが僕が愛用しているアルファのMA-1です。

たしか、オッシュマンズで買ったと思います。

すいません、記憶があやふやです笑

MA-1といえばカーキですが、僕はブラックを選びました。

ブラックだとミリタリー色が和らぐので普段の服に合わせやすいからです。

そもそも、MA-1とはフライトジャケットと呼ばれる通り、戦闘機のパイロットの為に作られた服です(元祖はB-1)。

それを制作して米軍に供給していたのが当時のALPHA社です。

フライトジャケットは元々は革製だったのですが、革不足を解消する為にコットンになり、その後ナイロンに変更されました。

様々なアップデートを重ねた結果、今のMA-1の形になったのです。

そのおかげで、防寒性も高い上に耐久性も兼ね備えるハイブリッドなアイテムとなりました。

ALPHA社のMA-1が人気の理由

おそらく、街中でMA-1を着ている人(特に若者)の大半はアルファのものだと思います。

なぜ、ここまで浸透したのかというとやはり、一番大きいのはファッション雑誌です。

ネット文化によってオワコン化しつつも、まだまだファッション雑誌の影響は大きいです。

数年前からトレンドとしてMA-1を取り上げていたので徐々に有名人やモデルなども着始め、一般にも広がっていきました。

あとは、アルファが現代風にリデザインしているのも大きいです。

今のアルファのMA-1はアジア製なんですが、以前はアメリカ製でした。

僕は元古着屋ということもあり、アルファのアメリカ製MA-1も身近にあったわけですが、まず着ようとは思いませんでした。

なぜかというと、シルエットがイケてなかったからです。

身幅が大きく、着丈が短いアメリカ製はとてもじゃないけどカッコよく着こなせるアイテムではありませんでした。

それを、今のアルファは現代風にアレンジしてスマートに着れるように身幅は細く、着丈を長めにしたのです。

だから、今の若者でもファッションとして取り入れやすくなったという背景があります。

ちなみに、MA-1ジャケットは何もアルファだけが作っているわけではありません。

有名な所だとBuzz Rickson’s(バズリクソンズ)があります。

バズリクソンズはヴィンテージのレプリカを販売しているので、MA-1も主力商品なのですが、当時のシルエットを忠実に再現している為、身幅が大きく、着丈が短いデザインです。

なので、一般的にはあまり好まれませんが、生地や作りはアルファよりも質が高いので感度の高い30〜40代の上の世代には人気があります。

その分、お値段は張りますが。。

そういうわけで、トレンドとしての影響と、アルファの現代風にタイトにアップデートしたことが上手く噛み合って、ここまでアルファ一強になったのだと僕は思っています。

合理性を追求したデザイン

さらに言うと、MA-1の快適性も人気の理由です。

これは、ミリタリー全てに言えるのですが、軍モノというのは兵士が着るものなので、快適性や耐久性をいかに合理的に実現するかという考えの元に作られています。

だから、フロントジップはグローブをしていても開閉できるように大きなジッパーを採用しています。

アウトドアブランドでもよく見ますよね。

MA-1は普通は秋から冬にかけての寒い時期に着ると思うので、こういう細かい所が地味に日常的な使いやすさを高めてくれます。

そして、高密度なナイロンなので、防水性も高いし(完全防水ではない)、防風性もあるので冬はなかなか最強な服だったりします。

MA-1の性質上、首元の防寒性が弱いのでマフラーは必須ですけどね。

あとは、元がフライトジャケットなので、機内の機材に服が引っかからないように、とてもミニマルなデザインなのも今のトレンドに合っているんだと思います。

実際に、MA-1は着ていても動きやすいですからね。

あと、裏地がオレンジなのも理由があります。

もし、戦闘機が撃墜されて遭難してしまった時に、これを裏返しで着て上空からでも見つけてもらいやすくするのです。

考えられてますね〜。

腕に付いているこれは、シガレットポケットと言ってタバコを入れる為に付けられたものです。

ミニマルデザインを追求したMA-1に一見、不要とも思えますが、当時のパイロットはタバコを入れる場所だけは欲しかったんでしょうね。

前のポケットに入れると操縦の邪魔になりますし。

デザイナーズブランドのMA-1とかはこのポケットも失くしたものが多いですが、個人的にミリタリーを象徴する部分だと思うので、あえて失くさないアルファには好感が持てます。

MA-1には絶対付いているリブ。

これがあるのとないのでは防寒性はかなり違ってきます。

隙間があれば風と冷気は入ってきますから、ジェット機のパイロットには命にかかわる問題です。

ここも昔はウールなどを使っていたのですが、虫食いがひどいのでアクリルに変更されました。

レッドリボンは外す?付けたまま?

アルファのMA-1に付いているこの赤いリボンは外すのか、付けたままなのか?

悩んでいる人も多いと思います。

これに関しては僕はどちらでもいいと思っています。

ファッションは自由だし、好きなように着るのが正解だからです。

まあ、ひとつ付け加えておくとあのリボンには「REMOVE BEFORE FLIGHT(飛ぶ前に外せ)」と書いてあるので、公式では外して着るのを想定しているのかなと思います。

ちなみに僕は外しています。

理由はせっかくのミニマルなデザインにリボンは不要と思ったからです。

この辺は個人の感性の違いなので自分で判断してください。

最後に

というわけで、今回はアルファのMA-1を掘り下げていきました。

ノームコアの影響もあってファッションはこれからもシンプルな方向に向かっていきます。

そこで、MA-1というアイテムはシンプルながらも、ゆったりしたシルエットがコーデのアクセントになるので人気になったのだと思います。

あとは軽さも大きいですね。

アウトドアブランドの台頭で世の中に軽い服が増えましたから。

やっぱり、電子機器も服も軽さって重要ですよ。

今後は生地の技術革新も起きて、もっと軽くて丈夫な素材も誕生すると思うので、機能性はこれからのファッションにおいても無視できない要素になると思います。

アルファのMA-1は大げさに言うと「人類の機能性を追求した歴史」が詰まっている服なので、そういう目線で見てみると面白いですよ。

では!

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