昔は靴は大体、1、2足しか持たない主義だったのだけど、現在は玄関に無数の靴が置かれている。
ブーツが何足かあって、あとはすべてスニーカーだ。
僕は普段はほとんどスニーカーで過ごしている。
楽だし、選択の自由があるからだ。
この世の中には本当にたくさんのスニーカーが存在する。
スニーカーブームも手伝って、街では色々なスニーカーを見ることができる。
ニューバランスから、NIKEのバスケットシューズなど多岐に渡る。
そこには流行も大きく関係するけど、その人の個性が出やすい面があると思っている。
そう、靴は履く人の内面が現れやすい気がするのだ。
普段、あまりファッションで冒険しない人でも、スニーカーはビビッドなカラーのものを履いていたりする。なぜか靴だけその傾向が強い。
そこには、本当はもっとはじけたいという想いを靴に自己投影しているのではないだろうか?
スニーカーは何足も持っている人が大半だと思うので、その日の気分で選ぶだろう。
その選択性がスニーカーの面白さだと思うのだ。
AIR WALKのジムテニス
そして、僕が気分を上げたい時に履く靴がこのAIR WALK(エアウォーク)のJIM TENNISだ。
その名の通り、テニスボールから着想されたスニーカーである。
この、眩しい蛍光イエローのカラーと毛羽立ったアッパーがまさにテニスボールそのものだ。
「AIR WALK」は80年代に誕生したスケートブランドでトニー・ホークなどの有名スケーターのサポートも行っていた。
他のスニーカーブランドと違い、どこか反骨的なデザインが特徴であるAIR WALKの名作ともいえるこのJIM TNNIS(ジムテニス)は、2014年に「AIR WALK CLASSICS」によって復刻された。
オリジナルは90年代に発表されている。
2014年で20周年を迎えたこのジムテニスは、どんなスニーカーよりもクレイジーだ。
古着屋でたまにオリジナルのジムテニスを見掛けるが状態がいいものは少なく、探していた人も多いはず。
そこでこの復刻の話を知って、僕は迷わず購入を決意した。
買えるかなと心配していたけど、予想に反して余裕で余っていた。やはり、NIKEやadidasと違い、万人受けはしないらしい笑
その分、誰かと被ることもないので良かったかもしれない。
今の所、街中でこのジムテニスを履いている人は見ていない。
ジムテニスはとにかく目立つ!
この、ビジュアルに反してクッション性が強く履きやすい。
意外とボリュームもあって、存在感が半端ない。
オリジナルを基に忠実に再現されており、スニーカーファンも納得の一足だ。
復刻版では、このイエローの他にホワイトもあり、選択の幅が広がっている。
こちらはBEAUTY&YOUTH限定だ。
2色買いした人も多いのではないだろうか?
オリジナルは1994年に生まれたわけだが、20年経った今でも古いどころかかなり前衛的だ。
当時にいかに衝撃的なスニーカーだったかが伺える。
今でさえこのクレイジーさに時代が追い付いていないのだから。
名前の通り、素材はテニスボール
画像では分かりずらいと思うが、テニスボールそのままのマテリアルだ。
そして、このネオンカラー。
もし、目立ちたがり屋の人がいたら迷わず買った方がいい。
その日は最高に注目されるはずだ。
NIKEやadidasでもネオンカラーのスニーカーは数多く発売されているが、マテリアルから差別化を図ったスニーカーはこのジムテニスだけだろう。
完全にスニーカーの概念から外れている。
このJIMシリーズでは他にゴルフやベースボール、バスケットボールもあり、すべて独創的でその発想力が素晴らしい。
20年前とは思えないこの前衛的なスニーカーは、「温故知新」の代表格と言えるのではないだろうか。