普段はもっぱら、スニーカーを愛用しているのだが気分を変えたい時にはブーツを履くことがある。
世の中には色々なブーツがあるわけで、その中から選ぶのはとても大変なことだ。
だが、一目見て心奪われたブーツがあった。それがGUIDIのバックジップブーツである。
guidiとは
GUIDIはイタリアで100年以上の長きに渡って、レザータンニングのスペシャリストとして君臨しているファクトリー。
CAROL CHRISTIAN POELL(キャロル・クリスチャン・ポエル)やC DIEM(カルペ・ディエム)に素材提供していた経歴があり、レザーの扱いにおいて右に出る者はいないとされている。
オリジナルコレクションは2005年からスタートしており、これはそのGUIDIオリジナルのブーツである。
”革の靴下”の異名をとるそれらのブーツは、まるで足に吸い付いているような履き心地で最初、足を入れた時は驚いた。
100年以上続く技術で、丁寧に作られたブーツ
ホースレザーを使用しており、そのしなやかな革は履きこむ程、美しいドレープを生み出していく。
とてもブーツとは思えない優雅な佇まいはまるで絵画を観ているようだ。
GUIDIはすべての工程をハンドメイドで行っており、細かな箇所も計算されて作られている。
始めはシワ一つない平坦なブーツだったが、数か月履いただけでこのような立体感が生まれた。
ハンドメイドであることと、革自体が1枚革であることがその起因である。
1枚革はつなぎ目がない為、革に余計な負荷が掛からないのだ。
存在感のあるジッパー
バックジップも存在感があり、細部まで妥協を感じない。
僕はブーツインしないのでジップは隠れてしまうのだが、見えない所もこだわり抜かれているからこそブーツ全体の完成度の高さが表に現れるのだと思う。
そして着脱がしやすいという実用性も兼ねている。
個人的にスニーカーでも、ブーツでもジップがついているものはあまり好まないのだがGUIDIだけは特別だ。
まさに”一生モノ”にふさわしいブーツ
この艶はいつ見ても惚れ惚れしてしまう。
革好きはやはり最終的にGUIDIの革に行き着くのではないだろうか。
足が革に包まれている感覚は本当に靴下を履いているかのようだ。
まだまだ、履きこみが足りないのでこれからもっと出番を増やしていこうと思う。
ソールはレザーのダブルソールで、まるでミルフィーユのように革が積み重なっていて地面からの衝撃を吸収してくれる。
レザーソールは歩きにくいイメージがあるが、GUIDIにかかればそんな常識は覆ってしまう。
そして、製法はもちろんグッドイヤーウェルトだ。
ソールの張り替えをすれば半永久的に履いていくことができる。まさに一生モノのブーツだ。
僕の中で、「最も美しいブーツ」として記憶を刻まれたGUIDIは間違いなく出会えて良かったブーツだ。
世の中は素晴らしいモノに溢れている。ちょっと視点を変えればそれに気づくことができる。
僕はこれからも常にアンテナを張りながら日々の生活を楽しんでいこうと思う。
そうすれば、GUIDIのような素晴らしいモノ達との出会いが待っているはずだ。
では!