昔から少しおっさん臭い食べ物が好みだった。
ビーフジャーキーとか砂肝とかお酒のつまみ系が好きなのだ。
なのにお酒はあまり飲まないわけだが。
そんなおっさん化した僕が特に好きだったのがイカの塩辛だ。
ご飯のお供として定番であるが個人的には単品で食べるのが好きだ。
もちろん、お酒にもよく合う。
スーパーなどに行けば必ず売っているので、よく買っていたのだがどうも生臭いものが多い。
塩辛なんだから当然といえば当然なのだが、もっと癖のない味を求めていた。
そして、それは偶然見つけることができた。
以前に伊豆諸島の神津島に行った時に何気なく買った、丸金商店の赤イカの塩辛である。
丸金商店の赤イカの塩辛
赤イカとは伊豆諸島で獲れる、その名の通り赤みを帯びたイカのことで、「イカの女王」と呼ばれている。
正式名称はケンサキイカ。
代表的なヤリイカやスルメイカより柔らかく、舌触りがまったりしているのが特徴だ。
神津島の名店、美家古寿司で食べた赤イカの握りはどんなネタよりも美味しかった。
僕的には伊豆諸島では金目鯛よりも赤イカをオススメしたい。
金目鯛もかなり美味しいのだが、赤イカを食べた時はもはや衝撃的だった。
舌に絡みつくような独特な触感と、噛むたびに広がる甘みは、もう他のイカとはまるで別物だった。
そんな「赤イカ」を贅沢に使ったこの塩辛も最高にうまい。
同じく伊豆諸島の名産である「島唐辛子」を使って赤イカの身と肝を混ぜ合わせて作っている。
臭みや癖もなく、身の甘みと島唐辛子の辛さが絶妙にマッチしていて、全く飽きない。
ご飯何杯でも食べられそうだ。
甘口から超激辛までバリエーション豊富
辛さは「甘口」から「超激辛」まであり、バラエティに富んでいる。
僕はいつも「辛口」を買うのだが丁度いい辛さで辛いものが苦手な人でも食べられるレベルだ。
辛さを求める人は激辛や超激辛を選ぶといいと思う。
島唐辛子の辛さは相当なもので、ひとかけらかじっただけで汗が止まらなくなる辛さだ。
それに比べるとこの塩辛は辛さを抑えてマイルドに作られている。
その分、辛さの段階を細かく設定してあらゆるニーズに対応している。
まあ、最初は「辛口」を食べて徐々に辛さを上げ下げするのが良いと思う。
伊豆諸島のお土産ランキングで断トツの1位らしい
色は他の塩辛よりも赤みが強い。
赤イカの他にスルメイカも使っている。
赤イカ100%で作ってほしいが希少なイカの為それも難しいのだろう。
それでも、スーパーで売っている塩辛とは比べものにならない美味しさだ。
塩辛が苦手な人にこそ食べて欲しい。
本当に美味しい塩辛は癖が全くないのだ。
ちなみに伊豆諸島のお土産ランキングでは断トツの一番人気らしい。
確かに、イカと唐辛子が名産なら塩辛作るのは当然だよね。
そして、それが不味いはずがない。
神津島の名産の為、中々手に入れづらい代物だが、丸金商店では通販でも販売しているので誰でも買うことができる。
あとは、浜松町の竹芝桟橋にある「東京愛らんど」というお土産店でも買うことができるので関東在住の方は是非。
注意点としては消費期限が30日しかないので、買いすぎると食べきれなくなってしまうことだ。
でも2~3個なら余裕で食べれてしまうので(むしろ箸が止まらなくなる)何十個も注文しなければ大丈夫だ。
僕はビールは飲まない人だが、この塩辛にビールは最高の組み合わせだろうなと思う。
どうせなら今度、島の地酒で合わせてみよう。やっぱり田舎は最高だよね。
では!