昔から映画が好きで金曜ロードショーと日曜洋画劇場は毎週の楽しみだった。
今ではすっかり放送しなくなってしまったが、昔はバック・トゥ・ザ・フューチャーやネバーエンディング・ストーリーなど過去の名作をよく放送していて、小中学生の頃、週末の21時はお菓子とジュース片手にテレビの前でわくわくしながらスタンバイしていたものだ。
僕にとっての映画とは
映画を通して主人公の葛藤や成長を共有できる。
特に小さい頃は映画の登場人物達がかっこよくて、少し弱い部分もあって、そしてとても眩しかった。
小説や漫画でも同じだが当時はそれだけ魅力ある映画が多く放送されていた。
日曜洋画劇場の淀川さんの“さよなら”を聞くとこれで土日も終わりかとせつない気持ちになっていたのを今でも思い出す。
もちろん映画館も大好きだった。
初めて映画館で観た映画は父に連れられて観に行ったインデペンデンス・デイだった。
冒頭の異星人達がホワイトハウスを吹き飛ばすシーンの絶望感は9才の子供にはショックだった。
なんと2016年に続編が公開されるらしい。20年越しの続編ということでいまから非常に楽しみにしている。
というように10代の頃の“映画”というものはとても特別なものであり、僕の思想や行動理念にも少なからず影響を与えていたと思う。
その中で1番影響を受けたのが18才の時に観た「LORDS OF DOGTOWN」である。
同時にアメリカンカルチャーに憧れを抱いたのも同じ時期で、この映画の存在が大きい。
とにかくカッコイイ「ロード・オブ・ドッグタウン」
アメリカ西海岸ドッグタウンにて毎日スケボーに明け暮れる少年達が独自のスタイルでアメリカ全土にムーヴメントを起こしていく話ですべて実話を基にしている。
劇中の彼らの滑りを見てあまりのかっこよさに鳥肌がたった。
映像も革新的でスケーティングのシーンはすぐ傍をプロスケーターがカメラを回しながら滑り、まるで登場人物達と一緒に滑っているかのような臨場感がある。
作中メインの3人、ジェイ・アダムス、トニー・アルバ、ステイシー・ペラルタは今現在も語り継がれる伝説的なスケーターで彼らのサクセスストーリーが話の軸になっている。
脚本はなんとステイシー本人が書いており、ストーリーにおいてこれ以上の説得力はないだろう。
ドッグタウンのスケーターが世界に与えた影響力
僕は3人の中でステイシーが1番好きで当時はファッションからスタイルまでかなり影響を受けた。
その日から髪を伸ばし、VANSを履きだしたのは言うまでもない。
ステイシーは後にパウエル・ペラルタを設立し、スケートチーム「ボーンズ・ブリゲード」を結成した。
このボーンズ・ブリゲードから輩出したスティーブ・キャバレロやトミー・ゲレロ、トニー・ホークらは今のファッション業界や音楽業界にも多大な影響を与えている。
そしてすべての始まりはこのドッグタウンからだ。
今でも定期的にこの映画を観て心の内の闘争心を刺激している。
劇中で流れるブラック・サバスやジミヘンの曲は僕に熱い燃料を注いでくれる。
DVDまで買った映画はこれが初めてだが、もうディスクが擦り減るんじゃないかというくらい繰り返し観ているので予備としてもう1枚あってもいいかなと最近思い始めている。
観たあとは気づいたらスケボーを持って家を飛び出しているので、夜中に観ると次の日がボロボロなのが悩みどころだ。
では!