暖かくなってきたので釣りに行きたい衝動に駆られている。
2週間前にシーバスを狙いに行ったらエイにロッドを折られるという事件があり、新しいロッドを買ったのだが、それに合うリールがまだなく、しばらく釣りはおあずけ状態なのだ。
ルアーもかなりロストしてしまったので、損害額はあえて計算しないようにしている。
フィッシングは何かとお金が掛かる趣味だなとつくづく思う。
しかし、それ以上に充実した時間が得られるので後悔はない。
キャンプもそうだが、自然の中で、自然を相手に何かをするというのは本来、人間が持っていた本能を呼び覚ましてくれるような気がする。
どんなソーシャルゲームよりエキサイティングだし、どんな高名な教授の講義より学ぶことが多い。
そんな、大自然と戦うフィッシングは道具も色々なモノがある。
釣具屋に行けば、ロッド、リールはもちろん、ウェアや調理器具まで多種多様なフィッシングギアが置いてある。
荷物はなるべく最小限に抑えることにしているので我慢しているが、「これを釣り場に持っていったら便利だろうな」と思うモノが多く、ついつい誘惑に負けそうになる。
だが、フィッシングギアにはどうしても拭いきれないマイナスポイントがある。
それは全体的にイケてないところだ。
最近はマシな方だが、昔はウェアとかはダサすぎて着れないレベルだった。
まあ、今でもダイワやシマノのウェアは絶対に着ないけど。
そして、イケてなさは小物にも言えて、特にルアーケースは機能的にも不満が多かった。
よくあるプラスチックの透明なケースを使っていたのだけど、プラケースだとルアーのスペースに遊びがありすぎてガチャガチャ動くし、それによってルアー同士が絡まったり釣りを始める前からうんざりな気分になるのだ。
強度面でもすぐ壊れてしまうし、何か他にいいものはないかと思っていたらこいつに巡り合った。
タインサイドのルアーケース
それがTyneside(タインサイド)のルアーワレットだ。
タインサイドは1937年にイギリス北東部にて創業したアウトドア用の革製品やバッグを制作しているメーカーで、その製品のクオリティの高さからBarbour(バブアー)やBurberry(バーバリー)のバッグを作るファクトリーメーカーとして発展した。
フィッシングバッグやゲームバッグなども作っており、レザークラフトに精通した熟練の職人が丹精込めて制作している。
天然のムートンが衝撃からルアーを守る
中は天然のムートンが敷き詰められていて、ルアーのフックに引っかかり固定される。
これならルアー同士がぶつかって、破損することもない。
キャンバスとレザーの組み合わせも、ハンティングらしくてルアーワレットに相応しい面持ちだ。
レザーの風合いとキャンバスの熟れていくような経年変化も楽しめてとても贅沢なワレットである。
ミノーが左右に大体4つずつ(詰めれば5つずつ)入るので、全部で8つくらいは持っていくことができる。
ぼくはあまりルアーチェンジはしない方なので、ミノー、スプーン合わせて8つくらいあれば十分なのだ。
安心のイギリス製
Made in Great Britain(イギリス製)のタグがいい感じ。
だが、残念ながら現在は中国製に変わってしまったようで、イギリス製は今後出回ることはない。
もし、イギリス製を見つけたらとても希少なので買っておいて損はない。もちろん、釣りをやる人限定の話だが。
これに変えてからプラケースのようにかさばらないし、軽いので荷物にならなくなった。
何より、愛着が湧くのでより、フィッシングに出かけたくなる。
ムートンのワレットは高価だが、絶対にそれだけの価値はあるのでルアーフィッシングをやっている人はこれを機にモデルチェンジしてみてはいかがだろうか。